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15.大瀬神社の内浦漁港祭りに行く

4月4日に沼津内浦湾で大瀬神社の祭り(内浦漁港祭)が開催されました。このお祭りは、漁師の青年達が女装をして”ちゃんちゃらおかし”のお囃子とともに踊る「勇み踊り」が見所のお祭りです。女装を取り入れたお祭りに大変興味があり早速取材に向かいました。

女装をした青年を見た率直な感想としては、女装というよりはむしろ仮装でした。美しい女性に変身しているのではなく、顔を白くべったりと塗り頬に赤く丸を描いた、オカメのお面ようなメイクです。衣装はお着物のようなもので、ウイッグは付ずそのままの髪型です。この女装漁師(?)さん方が船に乗り両手の扇子を翻して踊る「勇み踊り」は女性的な舞ではなく、力強い男性的な舞でした。女装をしてユーモラスに踊るあたりから考えると、「笑いの要素」として女装を取り入れているのでしょう。

役所の方に祭りの由来などについて伺ってみたところ、内浦漁港祭は大変長い歴史があるとのことで、昔は女装をしていなかったのが明治20年代にはすでに女装をしていたようです。ただ、なぜ女装をするようになったかは不明とのことでした。

余談ですが、この神社の神様が男性だそうです。もしかしたら、このお祭りの日には神様も女装をされているのかもしれません。また日にちが4月4日(3月3日は女の子の日、5月5日は男の日)というあたりも意味がありそうで面白いですね。